SUPER MOMONGAR

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餌、おやつについて

基本のフード

フクロモモンガ用に販売されているフードは犬猫ほどではありませんが多種にわたります。
基本的にはドライフード、いわゆるカリカリフードですね。
こちらは栄養バランスが良く考えられているので必ず取り入れたいところです。
当店では日々の食事のほかに常備用として餌入れに入れて与えています。
個体による選り好みが激しいのでなるべく食いの良いものを見つけたいものですが、一度気に入ってもすぐ飽きてしまうことも多く悩ましいところです。

そのたび別の餌に変えていくことも悪くないですが、常備用として鳥用の餌入れ等にいれケージにかけておけば諦めてか慣れなのかわかりませんがいつの間にか食べてくれるようになるようで、当店の飼育個体に関しては長年同じものを使用しています。
一度に10粒程度入れておき、2,3日経つか湿っていたりした場合には交換します。

日々の食事

SUPER MOMONGARでの食事は日に一度、夕方から夜間の時間帯に与えています。
メインは当店特製の配合餌でスムージータイプです。
これに鳥のささみを茹でたものとミックスベジタブルにフルーツを組み合わせています。
分量はおよそ15~20g程度ですが、毎日の食べ残しを見て増減させると良いでしょう。
朝食べ終わっている状態でうっすらと食べ残しがある程度が目安です。

次にそれぞれの分量等をご説明します。
すべて一匹分、当店の個体に関しての分量ですので、与える際にはお客様宅の個体に合わせ調整してみてください。
特製フードは市販の餌よりもカルシウムやビタミン、ミネラルを強化し食性を高めるためになめらかなスムージーに仕立ててあります。
成分は海外では広く使用されている、HPW Completeを参考に独自配合しています。
スムージーはおよそ8g程度、小さじ 1杯分くらいを与えます。  

鳥のささみはごく普通の市販されている物を余り固くなってしまわないようゆっくりと茹で、覚ました後に1.5cm角程度の大きさに切ってから冷凍しておきます。
与えるときは電子レンジで解凍し、2,3個を目安に与えます。

ミックスベジタブルも一般的な市販の冷凍品ですので与える分だけ解凍します。
割合としてはグリーンピースを足して、ニンジンとコーンとの比率は 2 : 2 : 1 程度にして与えています。
コーンは飽きもせずによく食べる食材の一つですが、栄養価的にはあまりお勧めできるものではありません。
分量としてはグリーンピースとニンジンは5,6個、コーンは2個くらいが目安です。
ミックスベジタブルには上からスムージーをかけて一緒に食べるようにして与えています。

フルーツは入手性と鮮度、食性を考えるとリンゴがベターでしょうか。
分量は小玉の8分の1程度を5つくらいに切り分けます。
別にリンゴである必要はありませんので、その時々で入手できる季節の果物で構いません。
トマトや梨、パイナップルも良いでしょう。
市販の冷凍マンゴーも嗜好性がよく保存も効きますのでおススメです。
色々なものを与えて好物が見つかるのも飼い主の喜びでしょうね。

逆に与えてはいけないものも当然あります。
ニンニクやネギ類、ハーブ類等、薬味になるような刺激のあるものを与えてはいけません。
他にもバラ科の植物が毒であるとか、果実でも種子は害になります。

このほかに卵や豆腐もよく食べるのでお勧めです。
卵は良く溶いてから電子レンジでしっかりと加熱し、生の部分が無いようにしておきます。
冷ましてから適当な大きさに切っていつもの食事に加えて与えます。
豆腐はごく一般的な市販のものです。

もし飼い主が苦手でなければ昆虫類は与えたい餌の一つです。
お勧めはコオロギでしょう。
ペットショップや熱帯魚屋で容易に手に入りますし値段もそこそこですが、やはり生きているので管理が大変です。
もし常備するとなるとフクロモモンガを買うよりも大変で面倒かもしれません。
そこで活用したいのが乾燥タイプとなります。
入手性はいまいちですがとても喜ぶ個体が多いので、無理が無ければ試してみてください。
飼い主に抵抗があるようなら粉末にして混ぜ込んであるドライフードもあります。
ちなみに入手性も食いも良いものにミールワームがありますが、栄養価的にはお勧めできるものではありません。

こちらは日々の食事例となります。
左上から、茹でささみ、半生フードとリンゴ、左下から豆腐、昆虫ゼリー、ビーポーレン、ミニトマトとリンゴです。
これは2匹分ですが、食べながら散らかして目減りすることを見越して大目にあげています。
夕方にあげて朝回収するときに少し残っているくらいが調度いい量でしょう。

ベビーの食事

基本的には親からの授乳で育ちます。
育児嚢から出たり入ったりするようになったら離乳食の開始ですね。
親と離れている場合はミルクを中心に与えます。
市販のベビー用フードで問題ありませんが、当店ではゴートミルク(山羊ミルク)を中心に使用しております。
離乳したて、脱嚢2,3か月程度は欲しがるだけ与えて構いません。
ミルクをぬるま湯で溶いたものをスポイトやスプーン、指の先などで飲ませてあげます。
数時間おき、一日5~7回くらいが目安です。
ミルクの飲みが良ければ通常健康に問題は起きませんので、徐々に普通のフードに切り替えるための準備をしましょう。
日々のミルクへSUPER MOMONGAR特製フードを混ぜていきます。  
最初はミルク小さじ一杯に付き小さじの先、およそ10分の1程度混ぜます。
食いが変わらなければ数日おきに増やし、半々くらいまで増やします。
これをやっておくと、大人になってからもドライフードをはじめとする人工飼料をよく食べてくれる個体に育つように感じます。
脱嚢から2か月程度経過したらフルーツ類を少しづつ与えて食いを確認していきます。  
喜んで食べるようならミルクと固形を半々くらいで置くようにしていきます。
このころになると餌の回数は一日2回で大丈夫です。
ベビーとして売られている個体は大体が脱嚢2か月後から4,5か月くらいなので参考にしてみてください。

おやつについて

まず初めに、おやつというものは必要はありません。
最初からこの項目を否定するように始めてしまいました。

しかしこれは事実です。
日々の食事がきちんと行われていれば栄養等は十分なはずで、それは体格に現れるのですぐにわかります。
おやつとして売られている物やよく食べるものが健康に良いものというわけではなく、むしろ必要のないものばかりというのが現状です。
マシュマロやタブレット状の物は甘くて食いを上げている物ばかりですし、小動物のおやつとして定番のヒマワリの種等の種子類はフクロモモンガの食性に合っていません。

ただ、喜ぶものを与えることは飼い主の喜びですので、それほど影響の出ないものを上げるといいでしょう。
無加糖のドライフルーツや人間用の無塩煮干し、樹液結晶や昆虫用のゼリー等をごく少量与える程度が好ましいです。
広く知られているようにカブトムシやクワガタのような昆虫類は樹液を食べています。
野生のフクロモモンガも同じように樹液を食べていますので昆虫用ゼリーは良い餌、おやつと言えるでしょう。
日々の餌についての項目でもあげましたが、乾燥コオロギもいいでしょう。